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霊廟建築(れいびょうけんちく)

死者の霊を祭る建築。古くは寺院や神社におかれ,廟または霊屋(たまや)とよばれた。香椎宮(仲哀天皇),多武峰(とうのみね)(藤原鎌足),四天王寺聖霊院(聖徳太子),北野天満宮(菅原道真)(国宝)などが著名だが,建築の形式に共通の特徴はない。近世に増加する霊廟建築は,本殿と拝殿を石の間でつなぐ北野天満宮の権現造を原則とする。1599年(慶長4)の豊臣秀吉の豊国廟がその初めであり,徳川将軍は家康以下7代家継まで,日光東照宮(国宝)をはじめ各地に霊廟が設けられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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