臈(ろう)

年労にもとづく序列のこと。本来は僧尼が得度してからの年数をいい,寺院社会ではそれによって地位が決まった(臘)。平安時代の律令官司では年労(在任年数)によって官位が昇進するという慣例がうまれ,俗官においても臈という観念・規範が成立した。上臈・第一臈・臈次などの用法がみられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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