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類聚国史(るいじゅうこくし)

六国史(りっこくし)の記事を,神祇・帝王・後宮・歳時・音楽・政理・刑法・職官・田地・祥瑞・災異・仏道・風俗などの諸事項に分類し,年代順に配列した史書。本編200巻・目録2巻・帝王系図3巻。892年(寛平4)菅原道真が宇多天皇の勅命により撰進したものであるが,道真の左遷(901)後ほどなく,「三代実録」の記事が付加された。本書はすでに平安末期には散逸したようであるが,1815年(文化12)61巻を集めて校合・公刊された。のち1巻を加えて「国史大系」に収める。六国史の記事検出に便利であるうえ,散逸した「日本後紀」の逸文を引用しているなど,六国史の欠落を補う意味でも貴重である。「国史大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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