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西安事件(せいあんじけん)

1936年12月12日,張学良(ちょうがくりょう)の東北軍と楊虎城(ようこじょう)の西北軍が蒋介石(しょうかいせき)を逮捕・監禁して,内戦停止と一致抗日を要求した事件。33年以降の華北分離工作は中国の反日運動を高揚させ,35年中国共産党は8・1宣言を採択,一致抗日をよびかけた。これに対し蒋介石は「安内攘外」の方針を堅持し,共産軍討伐戦を継続。先頭に立たされた東北軍は共産党の影響をうけ,対日抗戦の機運が高まった。これに同調した張学良・楊虎城は,共産軍討伐を監督するため西安に飛来した蒋介石を逮捕し,内戦停止・一致抗日を含む8項目の要求を提示。共産党代表周恩来の調停で事件は平和的に解決され,第2次国共合作の機運をもたらした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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