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高松城(たかまつじょう)

岡山市にあった中世~近世の平城。天正年間(1573~92)石川氏が築城。1582年清水宗治が城主のとき,豊臣秀吉に攻められ籠城。秀吉は足守(あしもり)川をせき止める堤防と多数の陣城(じんじろ)を築き水攻めにした。毛利氏も後詰の兵を送り対峙したが,宗治の切腹で開城。その後花房正成が城主となり,元和年間(1615~24)まで陣屋が設けられた。低湿な地形を利用した五つの郭からなる。水堀の一部や郭が残り,中心部は公園化が進む。主郭には改葬された宗治の首塚がある。周辺には水攻めの堤防や両軍の陣城群の跡をみることができるが,陣城群は未整備。城跡と水攻築堤跡は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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