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豊臣秀頼(とよとみひでより)

生没 1593.8.3~1615.5.8 織豊期の武将。秀吉の子。側室浅井氏(茶々のち淀殿)を母として大坂城内で誕生,拾(ひろい)と名づけられた。1594年(文禄3)伏見城に移る。翌年,養嗣子秀次を処分した秀吉は,有力大名に秀頼への忠誠を誓約させた。秀吉の死後,遺言により大坂城へ移る。1600年(慶長5)関ケ原の戦後は実質上,摂津・河内・和泉65万石余の大名となるが,公儀権力としての側面も保持,官位も徳川氏との均衡を保ちながら累進。この間徳川秀忠の女千姫と結婚,11年に二条城で徳川家康と会見した。14年,方広寺鐘銘事件をきっかけに大坂冬の陣が勃発,翌年の夏の陣で大坂城が陥落。母淀殿とともに自害し,豊臣氏は滅んだ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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