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英露協商(えいろきょうしょう)

Anglo-Russian Entente 1907年8月成立したイギリスとロシアの間の協約。ペルシア,アフガニスタン,チベットに関する三つの協定からなる。ペルシアについては英露の勢力範囲を画定し,アフガニスタンはイギリスの勢力範囲内にあるものと認められ,チベットについては内政不干渉が約された。これは英仏協商と同様に植民地,従属国の犠牲による大国の妥協であって,イギリスとロシアの広範な地域における対立を終わらせたものであった。これによって三国協商が成立して,三国同盟との対抗関係が明確に形成され,第一次世界大戦の原因となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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