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賦役〔ヨーロッパ〕(ふえき)

西欧中世の古典荘園制下に,農民が領主直営地経営のために行う労役。賦役には大きく分けて,週賦役と特別賦役がある。週賦役は年間を通じて,週のうち2~5日領主直営地で労働する。場合によっては,秋の収穫期には他の時期より多くの日数を定められている。特別賦役のうち重要なのは,収穫期に3日程度,家族とともに行う労役である。イングランドでは13世紀,大陸では8~9世紀に,農民の諸負担中に賦役の占める役割が大きかったが,現物,貨幣での納付も小さいものではなかった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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