1. パリ

パリ

Paris フランスの首都。セーヌ川のシテ島にケルト系パリシイ人が住み着いたのが名前の由来。ローマ時代にはルテティアと呼ばれた。中世初期,パリ伯の子孫がカペー朝を開きフランス王となって以来,パリは首都としての役割を担うと同時に,司教座聖堂(ノートルダム)や大学を有する宗教や学問の中心となった。周囲には幾度か城壁が築かれ,商工業者や商人たちが市政を担ったが,絶対王政下では王権がしだいに都市支配を強化していった。フランス革命期のパリは政治の重要事件の舞台で,19世紀の諸革命もパリで生じており,近代のパリは何より政治の中心であった。他方,コレラの発生をみた19世紀には上下水道の整備や公衆衛生において進展がみられ,第二帝政期には知事オスマンによって大規模な都市改造が行われた。以来パリでは新しい科学技術や最先端の流行が示され,万国博覧会も開かれた。第二次世界大戦では一時ドイツに占領されたが,戦後は再びヨーロッパの政治や文化の中心としての役割を果たしている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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