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殷墟(いんきょ)

河南省安陽市北西の小屯村を中心とした殷の都の遺址。殷王盤庚(ばんこう)以来滅亡までの都といわれる。ここで1899年甲骨文字が発見されて以来,世界の学界に注目され,1928~37年に15回の発掘が中央研究院でなされ,考古学上画期的成果をもたらした。50年以後も中国科学院による発掘が行われた。小屯村一帯は宮殿所在地で,周囲に住居址,墓が散在し,北方の侯家荘(こうかそう)には壮大な陵墓群があり,東方の後岡(こうこう)の調査で,新石器文化と殷文化との層位関係が確かめられた。出土の甲骨文にはこの地を商邑,大邑商,天邑商などと記す。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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