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元老院(げんろういん)

senatus 古代ローマの最高諮問機関。伝承ではロムルスが設置したといわれるが,建国当初から存在したと推定される。議員の定員は共和政初期には300,のちに600(一時900),任期は終身。初めパトリキのみ,のちにプレブスにも道が開け,前3世紀から財務官(高級官僚の最下位)が任期終了後選ばれて議員となったため,実質的な支配機関を構成した。年齢制限,のちには財産資格があった。帝政期には権限は縮小し,ディオクレティアヌス帝以後は元老院議員は名誉的称号と化した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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