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乾隆帝(けんりゅうてい)

Qianlongdi 1711~99(在位1735~95) 清の第6代皇帝。名は弘暦,廟号は高宗,乾隆は年号。60年にわたる治世は,康熙(こうき)帝,雍正(ようせい)帝のあとを受けて清の全盛期にあたり,内治外征に輝かしい成果をあげた。みずから学を好み,学術を奨励して四庫全書をはじめ多くの書物を編纂したが,他方,禁書や文字の獄により政治の批判を禁じた。金川(きんせん)土司(どし)の乱を平定し,ジュンガル部を滅ぼして,新疆(しんきょう)を藩部に加え,グルカに遠征するなど清の版図を拡大し,みずから「十全の武功」と誇った。1795年子の嘉慶(かけい)帝に譲位したが,晩年には綱紀がゆるみ,この年白蓮(びゃくれん)教徒の乱が起こった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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