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啓蒙専制主義(けいもうせんせいしゅぎ)

啓蒙絶対主義ともいう。18世紀後半のヨーロッパ,とりわけドイツの諸領邦にみられる絶対主義の一形態。絶対主義の歴史的課題への後進国的対応において,自然法の国家理論を君主権力強化のために利用し,「公共の福祉」の理念にもとづく後見国家=警察国家の体制を樹立した。経済政策の面では重商主義による商工業の育成や農民保護,宗教政策の面では信教自由の容認を特徴とするが,身分制を根底から否定するものではない。啓蒙専制君主としてはプロイセンのフリードリヒ2世やオーストリアのヨーゼフ2世が代表例で,いずれも啓蒙思想の影響のもと,王権神授説や家産制的支配観から脱皮し,君主をも国家に奉仕する一機関ととらえるに至っているが(「君主は国家第一の下僕(しもべ)」),何が国家目的にかなうかは君主一人が専断する。したがって高度に合理化された絶対主義ということもできる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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