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グアテマラ

Guatemala 中央アメリカにあって太平洋とカリブ海に面し,メキシコ,エルサルバドル,ホンジュラス,ベリーズに囲まれた国。紀元前1千年紀からマヤ文明が発達したが,紀元9世紀以降に衰退し,その末裔が多くの集団に分かれて住んでいた。1520年代にスペイン人による征服と植民が進み,16世紀半ばには中央アメリカ全体を管轄するグアテマラのアウディエンシアが置かれた。1823年メキシコから分離した中央アメリカ連合の解体により独立し,ラファエル・カレラの独裁政権のもとに,1847年共和国の独立を正式に宣言した。1870年代から1940年代まで自由主義派の独裁が続いた。44年にアルベンスらが農地改革を中心としたグアテマラ革命を試みたが,アメリカの干渉で失敗。その後,強権的な寡頭(かとう)支配体制が続くなかでゲリラ勢力も拡大し,90年代まで内戦状態が続いた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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