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戦国時代(せんごくじだい)

通常,韓,魏,趙(ちょう)の3国が諸侯に列せられた前403年から,秦が6国を併呑した前221年までの約200年間をいう。春秋時代以来変貌をとげた社会のうえに中国統一が形成される過程期である。周の権威はまったく失墜して有力諸侯(戦国の七雄)は王を称した。彼らは互いに領土を広げ,土地改革を行い,直轄地区を増し,集権的富国強兵策をとって争覇した。各国とも有為の士を登用したから,経世致用の学(諸子百家)が勃興し,思想界は盛況を呈した。7国のうちの最強はいち早く国内の集権化に成功した西方の秦で,6国の対抗を退けてついに天下を統一した。政治的統一過程と表裏して社会経済は著しい発展を示した。鉄製農具,牛耕,灌漑工事などが普及して生産力が増大し,土地の私有制が起こった。また,商業が発達し,貨幣(布銭,刀銭など)が各地の都市で流通した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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