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重慶(じゅうけい)

Chongqing 北京,上海,天津に次ぐ中国第4番目の中央直轄市。南宋の皇帝が帝位についたとき「二重の慶び」としたことからその名がある。四川盆地の東部,水陸交通の要衝の地として周代にすでに開発され,巴(は)国の首都が置かれた。以来,四川の重要都市の役割を保ち続けた。南京陥落後の1937~45年には蒋介石(しょうかいせき)の国民政府の戦時首都が置かれ,日本軍による爆撃を受けた。97年,本来の重慶市に万県(ばんけん)市,_陵(ふりょう)市,黔江(けんこう)地区を加えた人口3000万人の大工業都市となり,長江上流の経済発展の牽引地域としての役割が期待されている。夏は高温多湿で,武漢,南京とともに「中国の三大ストーブ」の異名がある。広島市と友好都市提携を行っている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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