1. 漕運(そううん)

漕運(そううん)

中国の歴代王朝が公の財物(主に穀物)を水路によって輸送するために組織した制度。漢,魏晋,北朝では河南,山東より黄河畔の京師へ,隋唐,北宋では江淮(こうわい)より黄河畔の京師へ,元,明,清では江淮より北京への輸送が中心であった。漕運発達の画期は,隋の大運河開通であり,以後北方の政治的・軍事的消費地帯と南方の生産地帯とは緊密に連結された。官用交通の水運技術,管理組織は整備され,同時に民間の商業交通も発展した。他方,海運は元,明初に江南‐天津間に行われるにとどまった。清末の汽船の進出は旧来の漕運制度の重要性を著しく減殺した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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