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銅器(どうき)

自然銅を叩きのばして使うことから,鉱石を溶かして銅をつくる冶金(やきん)術が発明されたのは,西アジアにおいてである。北イラクでは,前5千年紀の後半に銅の精錬が行われている。約10%の錫(すず)をまぜた青銅が現れたのは前2500年の頃であった。西アジアからエーゲ海,そして北および西に伝播し,前1500年頃にはスカンディナヴィア方面にも青銅器文化が起こっている。中国においては殷(いん)周青銅器はかなり発達した段階にあり,その初現に問題はあるが,通例銅器という名称が用いられるときには,食器,酒器,水器,雑器などの殷周および戦国時代の青銅器をいう場合がある。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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