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ドイツ革命(ドイツかくめい)

Deutsche Revolution ドイツ帝国から,ヴァイマル共和国への移行をもたらした1918~19年の民主主義革命。第一次世界大戦の長期化に伴い,独裁権を掌握していた軍部も,西部戦線での敗退を機に譲歩を余儀なくされ,18年10月には議会にもとづく政府が成立して,上からの民主化に着手した。しかし,11月初めのキール軍港の水兵反乱に始まる蜂起がベルリンに及び,11月10日,人民委員政府の樹立をみた。革命の急進化を嫌う社会民主党は,社会主義革命を指向するスパルタクス団,独立社会民主党左派などの革命派との主導権争いで,旧勢力と妥協,19年の一月闘争では革命派を武力弾圧,国際条件にも助けられて政権を確保した。6月,ヴァイマルに国民議会が召集され,共和政のもとで資本主義の再編成が行われていくことになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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