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ドイツ‐オーストリア合邦(ドイツ‐オーストリアがっぽう)

第一次世界大戦後,ドイツ帝国およびオーストリア‐ハンガリー帝国が解体するとともに,ドイツとオーストリアでは両国の合邦を望む声が高まったが,連合国の反対にあって実現しなかった。ドイツにおけるヒトラーの政権獲得後,オーストリアのカトリック勢力はドルフースの指導下に合邦反対に転じ,オーストリア・ナチスは34年暴動によって合邦を実現しようとしたが,イタリアの武力による威嚇で失敗した。38年3月,ヒトラーの最後通牒のもとにオーストリア・ナチスは政権を掌握し,ドイツ軍を国内に導き入れ,合邦はナチス・ドイツによるオーストリア併合として実現することとなった。合邦直後はオーストリア国民によっても圧倒的に支持された。第二次世界大戦後には再び分離。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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