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安和の変(あんなのへん)

969年(安和2)3月,藤原氏が謀略によって左大臣源高明(たかあきら)を失脚させ,大宰権帥(ごんのそち)に左遷した事件。醍醐天皇の皇子高明の女は村上天皇の皇子為平親王の妃であり,親王は冷泉天皇の東宮の有力候補だったが,藤原氏は967年(康保4)守平親王(円融天皇)の立太子を成功させた。しかし病弱の冷泉天皇譲位後の東宮問題に不安を抱いた藤原氏(師尹(もろただ)・伊尹(これただ)・兼家ら)にとって,筆頭大臣を舅とする為平親王の存在は脅威であり,高明を失脚させることで,為平親王の皇位継承資格を奪おうとしたのであろう。969年3月25日,左馬助源満仲(みつなか)が左兵衛大尉源連(つらぬ)らの謀反を密告したのを機に,右大臣藤原師尹らはただちに内裏警固・固関(こげん)を行い,前相模介藤原千晴(ちはる)らを逮捕。翌日の臨時除目(じもく)で高明は大宰権帥に左遷され,師尹が左大臣になった。千晴は隠岐に流され,諸国に源連らの追討が命じられ,下野国には藤原秀郷(ひでさと)の子孫を教戒せよとの官符が出された。一方,満仲は密告の功で昇進した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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