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安康天皇(あんこうてんのう)

記紀系譜上の第20代天皇。5世紀後半頃の在位という。穴穂(あなほ)天皇と称する。允恭天皇の皇子。母は忍坂大中姫(おしさかおおなかつひめ)命。兄の木梨軽(きなしかる)皇子を攻め,自殺に追いこんで即位したとされる。また大草香(おおくさか)皇子を殺してその妻中蒂姫(なかしひめ)を妃としたことから,その子眉輪(まゆわ)王に殺された。「宋書」倭国伝にみえる倭王済(せい)の世子の興に比定される。菅原伏見西陵に葬ったとされ,奈良市宝来町の古城(ふるしろ)1号墳がそれにあてられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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