アロー戦争(アローせんそう)
第2次アヘン戦争とも。1856~60年の清国と英仏連合軍の戦争。56年10月広州の珠江で,香港船籍・船長イギリス人の商船アロー号が清国官憲から取調べをうけた(アロー号事件)。イギリス広東領事パークスは,清側に強硬な要求を突きつけ,交渉が決裂すると現地のイギリス軍に広州を砲撃させた。本国政府もこれを支持し,57年12月以降遠征軍による広州攻撃が行われた。フランスも56年2月広西省でのフランス人宣教師殺害を理由に共同出兵した。58年天津(てんしん)条約締結後いったん停戦したが,清側が批准に抵抗したため,60年英仏は再度遠征軍を編成して北京を攻撃し,北京条約を結ばせた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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