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アルタイ諸語(アルタイしょご)

東南ヨーロッパから東アジアやシベリアに至るユーラシアの広い範囲に分布する,チュルク(トルコ系)諸語・モンゴル諸語・ツングース諸語の総称。各言語グループの話者数は,それぞれ8000万人・600万人・6万人前後で,ほぼこの順に西から東へ並ぶ。これら三つの言語グループが,それぞれのなかで親族関係をもつことは明らかだが,三者がさらに一つの祖語にさかのぼれるとする説(アルタイ説)があり,この説に従えば三者はまとめてアルタイ語族とよばれる。アルタイ語族に朝鮮語と日本語を含めることもあり,まだ明らかにされていない日本語の系統問題にも関連してさまざまに議論されてきた。これら諸言語の間に著しい類型論的類似性があるのは明白だが,それだけで親族関係があることにはならず,音韻対応が認められる必要がある。しかし,アルタイ説のなかでこれまで示された音韻対応例は,十分説得力をもたない。こうした状況下で,親族関係について中立的なアルタイ諸語という用語が用いられている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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