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愛発関(あらちのせき)

古代,越前国に設置された関。三関(さんげん)の一つ。位置については諸説ある。設置時期は天智朝とみるのが通説。764年(天平宝字8)の恵美押勝(えみのおしかつ)の乱の際には,愛発関において越前へ入ろうとする押勝軍と政府軍の間で戦闘が行われた。三関は789年(延暦8)に廃止されたが,その後も非常時の固関(こげん)は行われた。しかし810年(弘仁元)の固関使は越前国のかわりに近江国に派遣されており,この間に愛発関は停廃したと考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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