1. 用語
  2. 日本史 -あ-
  3. 網主(あみぬし)

網主(あみぬし)

網元・頭元(とうもと)・津元(つもと)とも。網の所有者で,一般に網漁業の経営者をいう。労力提供者である網子の網主に対する関係には隷属的なものもあった。この場合,網主は網子の生活全般の面倒をみるかわりに漁獲物をすべて確保し,この関係が世襲的につづいた。両者の関係がもっと自由で,雇用関係が年々更新され,網子の自由意思で更新できる場合もあった。正月の船祝(ふないわい)のときに網主が網子を家に招き,それに出席すればその年の雇用関係が決まるところが多い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう