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阿弥陀如来(あみだにょらい)

阿弥陀はサンスクリットのアミターユス(無量の寿命の意)とアミターバ(無量の光明の意)の音訳。西方にある極楽浄土の仏で,日本では,浄土教の隆盛にともない諸仏のなかでも最も多くの信仰を集めた。さまざまな経典に記されているが,とくに浄土三部経とよばれる「無量寿経」「観無量寿経」「阿弥陀経」は阿弥陀に対する信仰を中心として書かれている。10世紀に源信(げんしん)が「往生要集」を著し,同じ頃民間に空也(くうや)が現れて称名念仏を唱え,阿弥陀に対する信仰を勧めた。この頃から浄土信仰は盛んになり,12~13世紀には法然(ほうねん)・親鸞(しんらん)・一遍(いっぺん)などが教理と実践の両面をいっそう純化させ,それぞれ浄土宗・浄土真宗・時宗教団の基礎を作った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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