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尼子氏(あまこし)

「あまごし」とも。室町・戦国期の大名。宇多源氏佐々木氏流。出雲・隠岐両国守護,京極高秀の次男高久が近江国甲良(かわら)荘尼子郷(現,滋賀県甲良(こうら)町)を領して尼子氏を称したのに始まる。高久の子持久は出雲国守護代となり,富田(とだ)(月山(がっさん))城(現,島根県安来市)を本拠とした。持久の子清定は応仁・文明の乱に乗じて,国人の掌握に努める。その子経久のとき,いったんは富田城を追放されたが,1486年(文明18)奪還,山陰地方から山陽の一部までを支配下におさめた。孫の晴久も勢力を受け継いだが,大内氏や毛利氏と対立。その子義久は1566年(永禄9)に毛利氏に敗れ,降伏。その後,支族勝久が遺臣の山中鹿介(しかのすけ)らに擁立されて再興をはかったが,78年(天正6)滅亡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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