原始宗教・民間信仰における霊的な存在への信仰をいう。イギリスの人類学者E.B.タイラーによれば,未開人は夢・幻想にもとづいて身体的な死とは別個の生命原理(霊魂=アニマ)を考え,死を霊魂の分離過程と解釈する。さらにこの生命原理は動植物・無生物・自然現象にも働くと拡大解釈され,霊魂の遍在が信仰される。文化進化主義においては,アニミズムを基礎に,死霊崇拝,呪物崇拝,精霊信仰,多神教,そして一神教という発展図式が描かれる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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