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直(あたい)

「あたえ」とも。費・費直とも。古代のカバネ。貴人を意味する「アタヒエ(貴兄)」の訳か。5~6世紀頃,大和政権に服属した地方豪族である国造(くにのみやつこ)層に賜った。503年の紀年をもつ隅田八幡神社蔵の人物画像鏡に「開中費直」とあり,これが「カワチノアタイ」と読めることから,この頃には存在していたことが知られる。なお瀬戸内海沿岸地方には,広範囲を支配した国造に与えられた凡直(おおしのあたい)という姓もみられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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