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按察使(あぜち)

古代における地方行政監督のための臨時の官。令外官(りょうげのかん)の一つ。719年(養老3)畿内・西海道をのぞく全国に設置されたとみられ,1国の国守が周辺の2~3カ国を管轄。管内国司の治績を調査・監督し,あわせて民政安定のため直接指揮した。中央政府による地方支配強化のための方策であった。畿内におかれた摂官とともに,養老年間に集中して史料に登場するが,以後は陸奥出羽按察使あるいは近江・因幡などの特例をのぞいて衰退。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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