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飛鳥浄御原宮(あすかのきよみはらのみや)

天武・持統天皇の宮。672年(天武元)壬申(じんしん)の乱に勝利した天武天皇が飛鳥岡本宮の南に新宮を造営,翌年ここで即位して以来,694年(持統8)の藤原宮遷都まで機能した。宮号は地名ではなく,686年の朱鳥(しゅちょう)改元にともなう嘉号による命名とする説がある。「日本書紀」には大極殿(だいごくでん)・朝堂など充実した殿舎名称が散見される。比定地としては伝飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)跡上層遺構(現,奈良県明日香村岡)が有力視されるが,朝堂は確認されていない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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