インド西部デカン高原の北西端にある仏教遺跡。馬蹄形の断崖に29の石窟が掘削され,そのほとんどすべてに優れた壁画が描かれている。時期的には紀元前1世紀~紀元2世紀後半と,5世紀後半~7世紀前半の2期にわかれる。とくに後者に属する第1・第2窟の壁画と天井の装飾画はグプタ美術の傑作で,法隆寺の壁画と技法的に相通じるものがある。19世紀前半にイギリス人により発見された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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