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足尾銅山争議(あしおどうざんそうぎ)

1907年(明治40)2月4日に足尾銅山でおこった大暴動。足尾銅山では,大日本労働至誠会の永岡鶴蔵・南助松が鉱夫を組織し,06年10月に至誠会足尾支部を結成,鉱夫の親睦団体友子(ともこ)同盟や飯場頭に協力を働きかけた。この過程で至誠会の影響をうけた友子同盟と飯場頭との対立が深まるが,発端は飯場頭による挑発の可能性が強いとされる。暴動は2月6日まで続き,7日高崎連隊3個中隊の出動で鎮圧。所長が重傷を負ったほか,65棟が焼失・破壊された。実質賃金の低下,賄賂を強要する役員への反発が背景にあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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