1. 用語
  2. 日本史 -あ-
  3. 安積疏水(あさかそすい)

安積疏水(あさかそすい)

猪苗代(いなわしろ)疏水とも。福島県安積郡の原野を灌漑するため,猪苗代湖から取水された用水路。明治政府の士族の生活救済策として企画され,勧農局の管掌のもとに1879年(明治12)着工,82年ほぼ完成。全長は幹線52km,分水路78kmで,94年現在で古田2967ヘクタール,開墾田1290ヘクタール,合計4258ヘクタールの水田を灌漑した。設計はオランダ人ファン・ドールンの必要水量の推計とトンネル測量にもとづき,農商務省の南一郎平が担当。この完成により安積郡の米収穫量は約1万5000トン増大したと報告されている。旧士族のこの地に帰農したものは512戸。のちに疏水は水力発電にも利用され,郡山の工業都市としての発展にも貢献した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう