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阿佐井野宗瑞(あさいのそうずい)

生没 ?~1531.5.17 室町後期の医師。堺の人。婦人科医として活躍したと伝えるが不明。屋号を野遠屋という商人だったともいう。「論語集解」その他の儒書を刊行したが,1528年(享禄元)明版の医書「医書大全」10巻を私費を投じて板刻し,日本最初の医書刊行をなしとげた。交流のあった建仁寺の月舟寿桂(げっしゅうじゅけい)の跋文によれば,この刊行にあたって明本三写の誤りを正したというから,かなりの医学知識をもっていたらしい。堺の南宗寺をおこした大徳寺の僧大林宗套(だいりんそうとう)に帰依した。法名雪庭宗瑞居士。一説に没したとき60歳。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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