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上米の制(あげまいのせい)

1722年(享保7)7月,江戸幕府が財政窮乏対策として,諸大名に対し1万石につき毎年100石ずつの上米を命じ,その代償に参勤交代の江戸在府期間を1年から半年に短縮した制度。上納された米は年間18万7000石にのぼり,旗本・御家人への給米の50%強にあたった。すべての大名領を課税の対象とした点,大名は軍役(参勤交代)を勤めるという幕藩関係の基本原理に変更を加えた点で重要な意義をもつ。しかし,8代将軍徳川吉宗はあくまでも一時的な政策と考え,幕府財政が安定してきた31年廃止し,参勤交代制も旧に戻した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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