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商場知行制(あきないばちぎょうせい)

江戸時代の松前藩の独特な知行形態。松前藩は幕府からアイヌ交易の独占権を保証され,上級家臣に対し場所(ばしょ)・商場とよばれる特定の地域におけるアイヌとの交易権を知行として与えた。藩主や家臣は商場内のコタンに毎年交易船を派遣し,物々交換を行った。アイヌはそれまで領主のもとへ出かけて交易(ウイマム)をしていたが,商場知行制の展開とともに場所内に活動が狭められ,また不等価交換など不利な立場におかれていった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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