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秋篠寺(あきしのでら)

奈良市秋篠町にある単立の寺。776年(宝亀7)または780年の建立で,光仁天皇の勅願という。当初は内経寺(ないきょうじ)と称したらしい。780年,寺封100戸が施入された。興福寺の高僧善珠(ぜんじゅ)が開基とされ,「秋篠寺の善珠」と称された。善珠の護持をうけた安殿(あて)親王(平城天皇)は善珠の死後,その肖像を当寺に安置。光仁・桓武両天皇の庇護をうけ,桓武天皇の五七日の法要は当寺と大安寺で営まれた。812年(弘仁3)寺封100戸が施入されるなど平安時代に繁栄したが,1135年(保延元)講堂を残して焼亡。鎌倉時代には西大寺と寺領や用水をめぐって争った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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