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亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)

生没 1748~1822.5.7 江戸後期の洋風画家。本名は永田善吉。陸奥国須賀川生れ。松平定信に才能をみいだされ,その命をうけて洋風画・銅版画を学ぶ。「新訂万国全図」(1810)は実用銅版画の高い到達点を示すが,その天分は風俗画の要素を色濃くもつ江戸名所図の連作に最もよくいかされた。文化年間を中心に制作された田善の作品は,高い技術と絵画性を示し,司馬江漢(しばこうかん)以降の銅版画の展開のうえで重要な位置を占める。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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