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重任(ちょうにん)

成功(じょうごう)の一種。財物進納や造営の功によって,任期満了後に同じ官職に再任されること。とくに受領(ずりょう)の場合に多い。受領巡任(旧吏巡)のように公文(くもん)勘済が問題にされることはなく,この点で旧来の受領統制策と大きく矛盾した。院政期には,重任やこれと質を同じくする遷任・相博(そうはく)などの成功が多発するようになるが,これは新たに出現した院権力を背景とする国家財政の構造変化と関連する現象であった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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