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重祚(ちょうそ)

退位した天皇が再び即位すること。皇極天皇が645年(大化元)大化の改新で退位し,弟孝徳天皇の没後655年に再び即位した斉明天皇と,孝謙上皇が不和であった淳仁(じゅんにん)天皇を764年(天平宝字8)藤原仲麻呂の乱の際に廃して,みずから即位した称徳天皇の2例がある。いずれも女帝で,斉明天皇は実子の皇太子中大兄(なかのおおえ)皇子の存在にもかかわらず即位し,また称徳天皇には僧道鏡との関係があり,両者とも特殊な政治的事情があったと考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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