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張作霖爆死事件(ちょうさくりんばくしじけん)

張作霖爆殺事件とも。関東軍が張作霖を通じた東三省(満州)間接支配を放棄し,その地域の武力制圧を企図しておこした列車爆破事件。国民革命軍による北伐が東三省にせまったため,関東軍は張を下野させて東三省に新政権を樹立し,国民政府からの独立を構想していた。しかし,関東軍高級参謀河本大作大佐は,南満州鉄道線と京奉線の立体交差地点で北京から退去する張の列車爆破を計画。1928年(昭和3)6月4日午前5時23分,奉天(現,瀋陽)郊外で列車は爆破され,張は瀕死の重傷を負って2日後に死亡した。国内では翌年「満州某重大事件」として問題となり,首謀者の処罰問題をめぐり田中義一首相は天皇から譴責され,辞表を出した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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