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張作霖(Zhang Zuolin)(ちょうさくりん)

生没 1875~1928.6.4 中国の民国初期の奉天派軍閥。字は雨亭(うてい)。遼寧省出身。日清戦争に従軍したのち馬賊に身を投じた時期もある。辛亥(しんがい)革命時は奉天国民保安会軍事部副部長。袁世凱(えんせいがい)が大総統に就任後,張は奉天27師長に昇進,袁の死後奉天督軍兼省長に就任。1918年三省巡閲使となり,奉天軍閥を形成。親日的態度を示す一方,日本の対華二十一カ条の要求に反対の立場も鮮明にした。22年第1次奉直戦争に敗れ関外に退いたが,24年の第2次奉直戦争後,北京政権を掌握。日本は張の中央進出に反対したが,張は中華民国陸軍大元帥を自称。28年北伐軍に敗れた張は関外へ引き揚げる途中,奉天郊外の皇姑屯(こうことん)で関東軍に爆殺された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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