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中華民国(ちゅうかみんこく)

辛亥(しんがい)革命後の1912年から49年まで中国大陸に存在した国名。民国の歴史は,北洋軍閥支配時代と国民党時代に区分できる。北伐軍は国共合作などにより,28年末までにほぼ全国を統一。主席・陸海空軍総司令に就任した蒋介石(しょうかいせき)は31年5月に国民党による一党独裁制を定めた。数度の危機にみまわれたが,蒋の国民政府は道路建設,ドイツ人軍事顧問による軍の近代化,幣制改革・関税改革・紡績業育成に成功した。しかしこの蓄積は日中戦争によって壊滅的な打撃をうけた。第2次大戦後,中国共産党は蒋政権との内戦に勝利,49年中華人民共和国を樹立。蒋らは台湾に拠り,ひき続き中華民国を称した。日本とは1972年の中華人民共和国との国交正常化により,国交は断絶したが,民間レベルでは交流がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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