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茶屋(ちゃや)

16世紀に出現した通行人に湯茶を売る休憩所を起源とし,以後多様に分化,発展した飲食・貸席業の総称。飲食系は掛(かけ)茶屋・水茶屋から料理茶屋などへ発展し,貸席系では待合(まちあい)茶屋・出合(であい)茶屋・泊り茶屋などが現れた。特殊な形態には遊廓内の編笠茶屋・引手(ひきて)茶屋,さらに芝居茶屋・相撲茶屋・墓茶屋などがある。明治期以後は欧米の同種営業形態の影響をうけ,コーヒー店・食堂などへ変貌。なお茶屋遊びというときは,関西の遊廓で中以下の妓と遊ぶ天神茶屋や私娼街の色茶屋をさす。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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