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茅の輪(ちのわ)

菅貫(すがぬき)とも。災厄や疫病除けに用いる祓(はらえ)の具の一つ。夏越(なごし)の祓ともいう6月の祓に使用する茅(ちがや)や菅(すげ)を束ねて輪にしたもの。「備後国風土記」逸文の蘇民将来説話に起源がのべられ,茅の輪を腰につける人は災厄をまぬかれるとある。中世には宮中や神社で大きな輪を作り,これをくぐれば除病・延命を得るといい,暑気を無事にこす行事の呪具として定着。現在でも全国各地でみられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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