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地租(ちそ)

土地を課税対象とする税の総称。狭義には明治初年の地租改正によって定められた金納固定税。税額は地価の3%とされた。地価は土地収益にもとづいて算出されるので,地租は近代的な収益税としての性格を有する。農民の地租負担は旧貢租とほぼ同水準であったが,1877年(明治10)に2.5%に減じられると,15~20%程度の減租となった。地租は新政府にとって重要な財源であり,70年代後半には租税収入の70~80%を占め,日清戦争後には50%を切り,昭和初期には10%を切ったが,1931年(昭和6)地租条例にかわり地租法が制定され,課税基準が賃貸価格に変更された。47年府県税に移管,50年固定資産税にかわった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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