MSA協定(エムエスエーきょうてい)
1954年(昭和29)3月8日,日米間に締結された協定。アメリカの相互安全保障法(MSA,Mutual Security Act)にもとづく4協定。相互防衛援助協定・農産物購入協定・経済措置協定・投資保証協定の総称。米国政府は53年に,西側陣営の結束強化の目的で,同盟国に対してMSAによる軍事援助を行うことを決定し,日本とは同年7月15日から東京で交渉が開始された。争点は池田・ロバートソン会談の場合と同様,米側の防衛力増強要求と,日本側のMSA援助を経済援助に限定することの対立であった。結局,これらの協定による米国の軍事的・経済的援助を背景に,日本が自国防衛の責任をとることになり,7月に陸・海・空からなる自衛隊の発足になった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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