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江藤新平(えとうしんぺい)

生没 1834.2.9~74.4.13 幕末期の佐賀藩士,明治期の政治家。肥前国生れ。藩校弘道館に学び,ついで枝吉(えだよし)経種(神陽)に師事。義祭同盟に加わり尊攘運動にたずさわる。のちに開国論に転じ藩吏となる。1862年(文久2)脱藩して姉小路公知(きんさと)を通じ皇権回復の密奏を図って失敗,国許で永蟄居(ちっきょ)となる。維新後徴士となり江戸遷都を提唱。佐賀藩の権大参事,文部大輔などをへて,1871年(明治4)左院副議長となる。72年4月司法卿。司法制度の整備,民法仮法則の制定作業などを主宰したが,官吏不正の摘発に関して長州閥としばしば対立した。73年4月参議,明治6年の政変で下野,翌年1月民撰議院設立建白書に名をつらねた。同年2月佐賀の乱で首領に擁され,敗れて刑死。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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